使い方
日本の所得税(国税)は 5%〜45% の累進 7 ブラケットで、フラット 10% の住民税(6% 都道府県+4% 市町村)と、所得税に 2.1% を上乗せする復興特別所得税(2011 年の震災復興財源として 2037 年まで継続)が重ねて適用されます。本ツールは給与所得者と自営業の両方を扱います。給与所得者の場合、まず額面年収から 給与所得控除(年収帯に応じた段階関数。低所得帯では一律 ¥550,000、¥8.5M 超で ¥1,950,000 が上限)を差し引きます。さらに 基礎控除 ¥480,000(年収 ¥24M 以下で適用)を差し引いて課税所得を求めます。自営業の場合は給与所得控除をスキップし、基礎控除のみを適用 — 青色申告で帳簿を備えていれば最大 ¥650,000 の 青色申告特別控除 が使えますが、本ツールには反映していません。社会保険料控除(給与所得者で通常 額面の約 15%)、配偶者控除、扶養控除、住民税の均等割(年 約 ¥5,000)は含みません。
計算式
2024 年税率(¥):1.95M まで 5%、3.3M まで 10%、6.95M まで 20%、9M まで 23%、18M まで 33%、40M まで 40%、超過分 45%。給与所得控除(額面 → 控除額):≤1.625M → 0.55M、≤1.8M → 額面 × 0.4 − 0.1M、≤3.6M → 額面 × 0.3 + 0.08M、≤6.6M → 額面 × 0.2 + 0.44M、≤8.5M → 額面 × 0.1 + 1.1M、超過 → 1.95M で頭打ち。基礎控除 = ¥480,000(¥24M 超で逓減・消失)。住民税は課税所得の 10% フラットとして表示 — 均等割(年約 ¥5,000)は含めていません。
計算例
- 給与所得者、年収額面 ¥5,000,000。
- 給与所得控除 = 5,000,000 × 0.2 + 440,000 = ¥1,440,000。基礎控除 = ¥480,000。課税所得 = 5,000,000 − 1,440,000 − 480,000 = ¥3,080,000。
- 所得税 = 5% × 1,950,000 + 10% × (3,080,000 − 1,950,000) = ¥210,500。復興特別所得税 ≈ ¥4,420。住民税 = 10% × 3,080,000 = ¥308,000。合計 ≈ ¥522,920、実効税率約 10.5%、手取り ≈ ¥4,477,080。
よくある質問
給与明細の控除額がこれより多いのはなぜですか?
社会保険料(健康保険、厚生年金、雇用保険、40 歳以上は介護保険)が、一般的な被雇用者で額面の約 15% 相当をさらに差し引きます(労使折半)。本ツールは税のみを計算しています。月々の手取りをより正確に把握したい場合は、本ツールの数値に加えて額面の約 15% を差し引くか、社会保険料に対応した日本の給与計算ツールをご利用ください。
住民税を所得税と並べて表示しているのはなぜですか?
日本に住んでいる人は税負担を「所得税のみ」ではなく合算で把握するからです。国税の所得税は給与所得者なら今年中に源泉徴収、自営業なら予定納税で前納される一方、住民税は前年所得に基づき各自治体が 6 月に課税決定し、翌 12 ヶ月にわたって納付します。流れも納付先(国と自治体)も別ですが、家計には同時に効きますし、通常の年収計画では切り離せません。両者を並べて表示することが「結局いくら税金を払っているのか」に正直に答える方法だと考えています。
自営業の場合は何が変わりますか?
給与所得控除がなくなります。自営業者は 事業所得(売上 − 実際の必要経費)を申告し、本ツールではここから ¥480,000 の基礎控除のみを差し引きます。実務では青色申告で複式簿記+ e-Tax 申告を行えば最大 ¥650,000 の 青色申告特別控除 が受けられますが、本ツールには反映していません — 該当する場合は手動で加算してください。税率表は給与所得者と共通で、額面から課税所得までの経路だけが変わります。